【省力化補助金 採択結果】第1回は製造業中心に1,240件採択
― サービス業も幅広く対象、次回公募に備えた準備を ―
2025年6月16日、「中小企業省力化投資補助事業(省力化補助金)」の一般型・第1回公募における採択結果(全1,240件)が公表されました。
今回の結果からは、制度の重点や、今後の戦略立案に活かせる傾向が読み取れます。
採択されたのはどんな企業?
■ 製造業が圧倒的多数(61.7%)
採択の6割以上を製造業が占め、溶接ロボットや検査装置、自動搬送などの「技能の標準化・人手作業の代替」が高く評価されていることが分かります。
■ 建設業も存在感(11.3%)
CAD連携の加工帳出力、QRコードを活用した鉄筋加工の自動化など、入力作業や人的ミスの削減を狙った事例が多く採択されています。
■ サービス業も多数採択
- 24時間対応の受付ロボット(クリーニング)
- オートフライヤーやドゥメイクマシン(飲食業)
- 宿泊管理システムによるフロント業務の効率化
店舗業務の省力化にも活用可能であることが示されています。
採択企業の傾向を読み解く
■ 全国すべての都道府県から採択
採択件数の上位は、大阪府(124件)・愛知県(108件)・東京都(93件)。
都市圏に限らず、地方からの申請も多数採択されています。
■ 従業員数は「21~30名」が最多
少数精鋭の現場で、省力化によって限られた人員をどう活かすかがテーマに。
■ 資本金「1,000万円〜2,000万円未満」の企業が最多
これは中小企業の中でも中心的な規模感であり、補助金の主な対象層を反映しています。
■ 補助金額は「1,500〜1,750万円」が最多帯域
導入設備は、高額なフルセット設備ではなく、汎用品の組み合わせ+カスタマイズという事例が多く、現場に即した現実的な設備投資が中心です。
採択事例から見る「成功のポイント」
- 人手に頼っていた属人的工程を自動化・標準化
- ベテラン技術者のリソースを、新人育成・顧客対応に再配置
- ITツールとの連動による「一連のプロセスの自動化」
次回公募に向けて備えるなら
- どの業務が属人的で、機械化によって何が削減できるかを洗い出す
- 導入効果を「人数・時間・金額」で数値化する
- 単なる設備導入でなく、業務フロー全体の改善として構想を練る
が重要です。
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