愛知県DX補助金を活用する前に確認したいポイント
愛知県の「中小企業デジタル化・DX促進補助金」は、デジタル化やDXに向けた取組を支援する制度です。
本制度は、業務プロセスの整理からデジタルツールの導入、システム構築までを対象としており、段階的な取組を想定した設計となっています。
ここでは、申請前に整理しておきたい実務上のポイントをまとめます。
対象となる事業者
本補助金は、愛知県内に事業所を有する中小企業・小規模事業者が対象となります。
本社が県外であっても、県内に事業拠点がある場合は対象となります。また、株式会社だけでなく、合同会社や個人事業主も対象に含まれます。
事業所については、人的・物的な設備を備え、継続的に事業が行われている拠点であることが求められています。
なお、申請時点で創業1年未満の事業者は対象外とされています。
コンソーシアムへの加入
申請にあたっては、「あいち産業DX推進コンソーシアム」への加入が要件となっています。
加入は申請時までに完了している必要があり、入会費・年会費は無料とされています。
対象となる期間の考え方
補助対象となるのは、支給決定後から2026年12月末までの期間に実施される事業です。
発注・契約から支払いまでがこの期間内に収まるものが対象となります。
クラウドサービスなどで複数月契約となる場合は、対象期間に該当する部分のみを対象として整理されます。
3つの区分(A・B・C)
本補助金は、以下の3つの区分で構成されています。
- 区分A:業務プロセスや生産プロセスの可視化・課題認識のためのコンサルティング
- 区分B:生産性向上や省力化のためのデジタルツール導入
- 区分C:既存システムの改修や新システム構築
これらは単独での申請に加え、組み合わせて活用することも可能です。
区分Aとあわせて申請する場合は、ツールやシステムが未確定の段階でも申請が可能とされています。
対象となる業務領域
対象となる取組は、以下のような業務領域における効率化・高度化です。
- 生産管理
- 仕入・在庫管理
- 販売・顧客管理
- バックオフィス(会計・人事等)
生産計画や稼働状況の管理、顧客情報の一元管理など、業務全体を対象とした取組が想定されています。
経費の考え方
補助対象経費は、事業の実施に直接必要なものに限られます。
- デジタルツールの初期費用や利用料
- システム構築・改修に関する費用
- 導入や運用に関する委託費・外注費
また、対象期間中の保守・サポート費用は対象となりますが、消費税や工事費などは対象外とされています。
既に導入済みのツールの機能追加やプラン変更については対象外となります。
申請手続きのポイント
申請はメールによる提出となります。
申請書類に不備がある場合は再提出が必要となるため、余裕を持った準備が求められます。
見積書などの算出根拠資料は、一定金額以上の場合に提出が必要となります。
個人事業主の場合は、開業届や確定申告書などの提出が必要です。
補助金の支払と事業完了後
補助金は、事業完了後の実績報告を経て支払われる仕組みです。
支払時期は、2027年2月頃が予定されています。
事業完了後は実績報告が必要となり、取得した設備やシステムについては、一定期間の適切な運用が求められます。
まとめ
本補助金は、
- 対象事業者の要件
- 対象期間の考え方
- 区分A・B・Cの構成
- 経費の取扱い
- 申請手続きと事後対応
といったポイントを整理することで、全体像を把握しやすくなります。
公募要領とあわせて確認することで、制度の理解がより深まります。
